カササギの不思議



















カササギの不思議
 北海道の西胆振で増加するこの野鳥、分布の拡大が不思議なんです。もともと、日本では九州にしか分布していなかった古い時代の外来鳥と考えられていたカササギは、1980年代から室蘭市や苫小牧市周辺で観察され、繁殖もし、増加してきています。
 国道36号線を車で走れば、国道沿いの電線にとまっている姿を観ることができます。正確に調べたわけではありませんが、白老町が特に多い気がします。
 移入経路は不明で、苫小牧港に入港する韓国の貨物船で持ち込まれたという説と、DNAではロシア極東のものとほぼ一致し韓国のものとは違いが大きいという、渡来説があります(Wikipedia参考)。
 私が西胆振にいた頃、不思議だったは、室蘭を境に、登別、白老、苫小牧、札幌方面に分布を拡大しているのに対し、伊達方面には、観察記録はあっても、分布が拡大していないのです。
 もともと、九州にしか長くいなかったことから、行動圏は狭い野鳥だと思うので、室蘭と伊達の間の山が障壁になっているのかと思っていますが、それでも、伊達でも記録があるのに、全く増えてないんです。
 もうひとつ、観察していて面白いのは、人です。大型で綺麗な鳥なので、『餌付け』する人がどうも多いようです。カラスに餌付けはしないけど、カササギには餌付けする。今後、基礎および応用の研究結果が楽しみな鳥です。
                                                      文:羽馬 千恵