野生動物への餌付け問題





















野生動物への餌付け問題

 写真は、北海道のエゾリスである。正式種名はキタリス。大陸にも生息しており、北海道に生息するキタリスをエゾリスと呼んでいる。
ハクチョウなどの水鳥でも一般の方の餌付け行為は、よくみられるし、北海道では道路に出現するキタキツネは、人間が餌付けした結果
道路に出てくるようになり、ロードキル(交通事故)で死亡する確率が高くなるなど、野生動物への餌付けは、結果として、野生動物に
いい影響を与えないと言われている。
 可愛い動物に餌をあげたい気持ちは人間として当然であるし、餌台を設置し、餌で誘導して人間が観やすくなることで一見、野生動物との
共生を人間が図っているかのように思っている人が少なくない。
 野生動物を大学などで専攻した者なら、餌付け問題については常識的な知識だが、一般の方にこの問題を理解してもらうことは、至難の業である。理屈で説明しても、実感として理解してもらえることは少なくない。餌付け問題については、子どもの頃から教育する必要性があるし、専門家はもっとこの問題について、伝えていかなければならないと思っている。

                                              文:羽馬 千恵